DAWとマザーボードの概略

ご注意!

 個人的に、パソコンと言うもが好きなので、この様なページを書いていますが、プロではありませんので、間違い、勘違いはありえます。一応調べていますが 、おたくな世界でございますので・・。 間違っていたらご容赦ください。

マザーボード/Motherboard

画像は ASUSのP9X79 DELUXEという名称のマザーボードです。

 マザーボード(メインボードと呼ぶこともあるらしい・・)は名前のとおり、パソコンの母体になります。

 これにCPUやハードディスクなど多数のパーツを組み込みます。

 マザーボードの優劣を決めるものは幾つもあると思いますが、個人的に思うところ、チップセットとCPUソケットに行きつくような気がします。

 古いマザーボードに最新のCPUは組み込むことはできません。逆に最新のマザーボードに古い規格のCPUを組み込むこともできません。

DAWとマザーボードがどう関係するのか?

 DAWソフト、プラグイン音源、エフェクト等には動作条件が書いてあります。ソフトウェアによりますが、CPUがデュアルコア以上やCore以上或いは互換プロセッサー、RAMは2GB以上などと書かれている。

 動作条件にインテル社の製品で確認されているものが多く、チップセットもインテル社のものになります。

 以下さほど知った者でもないのに知った風に書いていますので”えらそう”ですがご容赦ください。

 別のページにIntel CPUAMD CPUのページを作っています。毎年或いは、 一年おきにパソコンを買い替える人ならさほど問題はないのかもしれないのですが、誰もが承知の通り、 パソコン及び内部パーツは確実に進化しています。今が一体最新のCPUは何なのか?わかる人もいれば、わからない人もいると思います。Core i7でも既に三回(第三世代)変わっています。 CPUはマザーボードのソケットの上に取り付けられています。マザーボードには幾つものパーツが取り付けられていますが、 重要なパーツにチップセットと呼ばれるものが付いています。

 マザーボードのチップセットはCPUと相互関係にありそれぞれ、規格が設けられており、CPUとチップセットが対応する規格でなければ取り付けることができません。

チップセット

 それでは、チップセットの役割は? パソコンのパーツPCIeスロット、USB、オーディオ、LAN,
HDD、BIOSなどをつなぐハブ的な存在です。

 左の図はIntel X79 Express Chipsetのダイアグラム図です。

 このX79の場合DMIという方式でCPUと接続されて、X79チップからUSB 2.0(480Mb/S)、ギガビットLAN、オーディオ、PCI Express 2.0 (1Gb/S)、SerialATA(6Gb/s)のデータ転送能力があります。 X79チップとDMIでCPUと 20GB/Sのデータ転送能力でつながっています。 CPUとメモリー、CPUとPCI Express 2.0でつながっています。

オンボード(内蔵のグラフィックス)

ASUS / GT620-1GD3-L

CPUには グラフィックス機能(GPU)が組み込まれたものと組み込まれてないものがあります。 PCIスロットにぐラフィックボードが刺さっていないものをオンボードと呼ばれています。 PCIスロットにグラフィックボードが刺さっているものはグラフィックカード(ボード)搭載のパソコンになります。オンボードグラフィックスはCPUないのグラフィックスとメモリを消費します。グラフィックカード(ボード)搭載のものは高性能なCPUとメモリを持っているのでCPU等への負荷が違ってきます。

DAWとデータ転送速度

 DAWでは、多数の波形データ(音)が同時に処理されます。プラグインでエフェクト処理もあります。またプラグインの音源も複数同時に再生もあります。 メモリ、ハードディスク、USBも同時に動き負荷はかなり高くなります。 HDD、USB、CPUとの連携はチップセットの性能の影響が大きい。

画面(LCD)も1920ドットを推薦するDAWも多く、オンボードのグラフィックスでは厳しく、DAWでは要グラフィックスカード(ボード)です。

要するに・・

 DAW/DTMではソフトウェアのバージョンアップの度に、高性能なパソコンが求められます。 CPUは交換可能なパーツ、HDDも交換可能、メモリも増設可能(条件あり) しかし、チップセット、マザーボードは交換できないパーツです。交換するということは買い替えるということです。 要するに・・チップセットによって、パソコンの性能は左右されるので、3年経つと高価(微妙な表現?)なパソコンでなくても良いので買い替えが良い。

パソコン自作のススメ・・

パソコンを自作すれば、交換可能なパーツ、そのマザーボードの限界がわかります。 継続して使用可能なパーツも残ります。パソコン自作キットでも良いので 一度組むと弱い部分を 補正できる、マザーボードの限界がわかりやすいの点でおすすめ。

ゲーミングマシンとDAW/DTM用のパソコンについて

 一般家庭用のパソコンでゲーミングマシンと呼ばれるパソコンがあります。特殊なものを除きゲーミングマシンはほぼ全てにおいて高性能パソコンです。 DAW用途ではゲーミングマシン程の性能はなくても良いのですが、それでもDAWとプラグインの負荷は相当なもので、ゲーミングマシンならDAWでも十分だと思っています。 ただ、ゲーミングマシンは高性能のために熱の発散が多く、熱対策がされています。 ケースが穴だらけであったり、多数のファンが付いていたりと、DAWでは ノイズの原因になります。 それでも静音性も考えられたものがあります。

 ゲーミングマシン、或いは、高性能パソコンと謳われている大手パソコンメーカーでない製品の方が、DAW/DTMには有利だと思います。 個人的には富士通のパソコンと、ノートと自作パソコンを使っています。大手メーカー製はそれなりに良いのですが、メーカーにより改造は難しい 、したがって DAWを使う上では寿命が短い気がします。

右のパソコン専門店のようなところのパソコンンがDAWでは有利だと思います。上記でも書いていますが、内部のパーツが使いまわしできるものがある、OSは使える。他 

自分のパソコンのマザーボードとチップセットを調べる

CPU-Z (CPUID SOFTWARE) http://www.cpuid.com/softwares/cpu-z.html

 パソコンの情報を知るフリーウェアはたくさんあります。ここではCPU-Zというソフトウェア(フリー)を使います。

 画像のようなソフトウェアがCPU-Zです。 他のでも良いのですが、有名なので・・。

CPUのタブで Processorと言うところで、Nameに Intel Core 2 Duo E4500 と表示されています。これがCPUの名前です。1つ飛びPackageと言うところで Socket 775 LGAと表示されています。 つまり、ソケットの形状(タイプ)はLGA775になります。 Specificationというところを見ると、CPUの基本情報が表示されます。 この場合 クロック周波数が@2.20GHzであることを示しています。その下のClocksを見るとこのCPUの動作クロックが分かります。BUS SPEED(199.4MHz)、Rated FSB(797.5MHz)はチップセットとの接続方式とそのスピード。この場合接続方法はFSBで約800MHzでデータ転送をすると言うことになります。このスピードは速い方が有利になります。 一番下段で、Cores 2 Threads 2は このCPUが コア数が2、スレッドが2であることを表しています。

タブを ”Mainboard”にするとマザーボードとチップの情報がわかります。 Manufacturerは製造メーカー。 modelはマザーボードの型番です。 この富士通のパソコンは J965Y4という名称です。 Chipsetは Intel P965/G965となっています。このマザーボードのチップセットは2チップで Southbridge(サウスブリッジ)に Intel 82801HB/HR (ICH8/R)が使われていることを表しています。

その他のタブ で ChacheはCPUの内部メモリ、memoryとSPDはメモリー関係の情報、Graphicsはグラフィックボード関係。

このソフトウェアの開発者のホームページでサンプルが見れます。

マザーボードの名前とチップセット

マザーボードの名前はチップセットの名前が付く

上記のCPU-Zで表示されたマザーボード名 J965Y4 965チップをベースとしたマザーボード。一番上の画像、ASUS P9X79は X79ベースのマザーボードであることを 示しています。

結論として

チップセットが性能に左右する

 パソコンの性能を大きく左右するのにCPUがありますが、それ以前に いかにチップセットがいかに重要であるか?ということです。 例えば、上記の965チップセットに対応するCPUで一番良いものをつけても限界があります。 チップセットが古くなると それに接続可能なUSB、HDD、PCI-Express等も規格が古くなってしまうので、あっさり 買い替えを検討した方が良いと言うことだと思います。

規格と言う問題

 USBにしてもPCIにしても規格があります。当初USBは画期的なものだったのを覚えています。USB1.1 からUSB2.0(現在主流)3.0(少しずつ広がりつつあり)が出ています。 PCIも PCI Express PCI Express 2.0(現在主流) 3.0へと進化しています。 進化のポイントはそのデータ転送スピードです。 人間の体で言うところの運動神経が良くなっていると言ったところではないかと思う。

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Magnate SH

 たとえば、このマシン(Prime Magnate SH)の基本構成は、第三世代CPUのCore i7です。 チップセットはINTEL H77が使われています。  グラフィックボード(カード)はnVIDIAのGTX550(1GB PCIe2.0 X16)を搭載しています。 メモリはDDR3(PC-12800)を8GB S/PDIF×1 の構成です。 HDDが500GB(ちょっと少ない・・。) 比較的安い価格設定です。

 DAWでの使用用途としては十分だと思います。CPU、メモリ、GPUとも問題なし、HDDがちょっと少ない気がしますが、増設してもいいし、購入時に変更してもいいし、この価格では申し分ないと思う。

その他

初版:08-16-2012

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